軽自動車とは

更新日:2014年12月16日

軽自動車の規格のはじまり

日本における軽自動車の歴史は、昭和24年7月に初めて軽自動車の規格が制定され、始まりました。現在の軽自動車の規格は、排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車ですが、制定当時の軽自動車の規格は、いまよりもずっと小さなもので、四輪、三輪、二輪の区別もありませんでした。

長さ2.80m以下、幅1.00m以下、高さ2.00m以下
制定当時の軽自動車の規格

軽自動車の規格の変遷

軽自動車の規格が制定された翌年、昭和25年には、二輪、三輪、四輪の区別が設けられ、三輪および四輪の軽自動車については、長さ3m以下、幅1.3m以下、高さ2.0m以下、排気量は300ccにまで拡大されました。その後も、規格の改正および拡大を繰り返し、平成10年に現在の軽自動車の規格になりました。

年月 規格の制定および変更
昭和24年7月 軽自動車の規格制定(運輸省令第36号「車両規則」)
【長さ】 2.80m
【幅】 1.00m
【高さ】 2.00m
【排気量】 150cc(4サイクル)
100cc(2サイクル)
【出力】 1.20KW
昭和25年7月 軽自動車の中に二輪、三輪、四輪の区別新設(車両規則改正)
三輪および四輪
【長さ】 3.00m
【幅】 1.30m
【高さ】 2.00m
【排気量】 300cc(4サイクル)
200cc(2サイクル)
二輪
【長さ】 2.50m
【幅】 1.00m
【高さ】 2.00m
【排気量】 150cc(4サイクル)
100cc(2サイクル)
【出力】 1.20KW
昭和26年8月 三、四輪の排気量の拡大(車両法、保安基準制定)
【排気量】 360cc(4サイクル)
240cc(2サイクル)
昭和27年7月 二輪の幅拡大(省令改正)
【幅】 1.30m
昭和28年3月 軽自動車の中に農耕作業用を追加し、二輪の排気量拡大(省令改正)
軽農耕作業用車規格
【長さ】 4.30m
【幅】 1.68m
【高さ】 2.00m
【排気量】 1500cc(4サイクル)
1000cc(2サイクル)
【出力】 7.50KW
二輪の排気量
【排気量】 250cc(4サイクル)
150cc(2サイクル)
昭和29年10月 4、2サイクルの別撤廃(省令改正 昭和30年4月施行)
三、四輪車
【排気量】 360cc
二輪
【排気量】 250cc
農耕用
【排気量】 1500cc
昭和32年6月 農耕用車の長さ、幅拡大
【長さ】 4.70m
【幅】 1.70m
昭和35年7月 定格出力の廃止(省令改正 昭和35年9月施行)
昭和38年10月 軽自動車のうち農耕特殊作業車は小型特殊自動車として区分
昭和47年6月 軽自動車の検査を実施、軽二輪は検査対象外軽自動車として区分(法改正 昭和48年10月施行)
昭和50年9月 規格の改定(長さ、幅、排気量の拡大:省令改正 昭和51年1月施行)
【長さ】 3.20m
【幅】 1.40m
【排気量】 550cc
平成元年2月 規格の改定(長さ、排気量の拡大:省令改正 平成2年1月施行)
【長さ】 3.30m
【排気量】 660cc
平成8年9月 規格の改定(長さ、幅の拡大:省令改正 平成10年10月施行)
【長さ】 3.40m
【幅】 1.48m

現在の軽自動車の規格

長さ3.40m以下、幅1.48m以下、高さ2.00m以下
現在の軽自動車の規格

現在の軽自動車の規格は、軽自動車の製作年月日により下記の表の規格となります。

製作年月日 軽自動車の大きさ 原動機の排気量 備考
長さ 高さ
昭和30年
(1955年)
4月1日

昭和50年
(1975年)
12月31日
3.00m
以下
1.30m
以下
2.00m
以下
0.360
リットル
以下
昭和51年
(1976年)
1月1日

平成元年
(1989年)
12月31日
3.20m
以下
1.40m
以下
2.00m
以下
0.550
リットル
以下
昭和50年9月1日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第34号)
平成2年
(1990年)
1月1日

平成10年
(1998年)
9月30日
3.30m
以下
1.40m
以下
2.00m
以下
0.660
リットル
以下
平成元年2月10日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第4号)
平成10年
10月1日
3.40m
以下
1.48m
以下
2.00m
以下
0.660
リットル
以下
平成8年9月30日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第53号)