理事長挨拶

更新日:2025年4月1日

江角理事長の写真

   軽自動車は、昭和30年代から急速に普及し、昭和40年代には交通事故や大気汚染が深刻な社会問題となりました。このため、昭和47年に道路運送車両法が改正されて、国に代わって検査を実施する全国唯一の認可法人として「軽自動車検査協会」が設立され、翌年から軽自動車の検査が開始されました。
その後、当協会は、昭和62年に国からの出資金を全額返還して民間法人化されました。軽自動車の検査事務に必要な経費は、全て、軽自動車ユーザーからいただく手数料で賄われています。

   軽自動車は、日本の狭い道路や駐車事情に適した生活の足・仕事の道具として増加し続けており、昭和48年には約600万台であったのが、令和7年には約3200万台となっています。当協会では、検査施設の整備・改良、検査体制の増強に努めてきており、現在では、全国に事務所・支所など89箇所、検査コース177基を設置し、年間約1700万件の検査事務を実施しています。

   自動車は100年に一度の大変革期と言われており、電動化、自動化等の技術革新が進展しています。当協会では、公正かつ確実な検査を実施するために検査技術の向上に努めており、先進安全技術などに用いられる電子制御装置が適切に機能しているかを確認するために令和6年10月にOBD( On-Board Diagnostics)を活用した検査を開始したところです。
   また、デジタル化による利用者サービスの向上にも努めており、令和元年5月から保有関係手続きと税・手数料の納付をインターネット上で一括して行うOSS(One-Stop Service)を順次開始し、令和6年1月には自動車検査証の電子化を行ったところです。

   今後とも、社会の要請に的確に対応し、業務の改善・効率化を図りながら、軽自動車の検査を通じて、安全・安心で環境に優しい地域社会の実現に貢献してまいります。

軽自動車検査協会理事長
江角 直樹